はじめに
「みんな違ってみんないい」って言葉、よく聞きますよね。
わたしもずっとそう思ってたし、そう在りたいと願っていました。
でも実際には、どこかで「それでも、こうあるべきなんじゃない?」っていう“自分の正しさ”を手放せない気持ちがあったんです。
そしてなにより、自分に対してだけは「違っていてもいい」って、なかなか思えなかった。
そんなわたしが、「あ、本当に違っていていいんだ…」と実感できたのは、あるきっかけがあったからでした。
表面的には「人それぞれ」って思ってたけど…
もともと、「人には人の考え方があるよね」っていうスタンスではありました。
相手の価値観ややり方を尊重したい、そういう気持ちも昔から持っていました。
でも…、今振り返ると、それはどこか“頭で理解していた”だけだったのかもしれません。
自分に対しては「ちゃんとしなきゃ」「もっと頑張らなきゃ」と厳しくて、
「違っていてもいい」と自分を許すことができなかったんです。
価値観マップで知った、“違いの深さ”
そんなとき出会ったのが、価値観マップ。
自分が大切にしているものを可視化するワークを通して、はじめて「自分の軸」をはっきり意識できました。
でも、それ以上に衝撃だったのは、他の人の価値観マップを見たとき。
「えっ、こんなに違うの?」
「同じ人間でも、こんなに大事にしてるものが違うんだ…」
今までの「人それぞれ」って感覚が、もし10だとしたら、
価値観マップを見たときの「違い」の実感は100くらい。
それくらいのインパクトがあって、腹の底から「違っていて当たり前なんだ」と思えるようになったんです。
HSPという気質を知って、やっと自分にやさしくなれた
さらにもうひとつの転機が、HSPという言葉に出会ったことでした。
「これ、まさにわたしのことだ」と感じるくらい、当てはまる特徴ばかり。
それまで「気にしすぎ」「傷つきやすい自分」にダメ出しばかりしていたのですが、
それが気質によるものだと知って、はじめて「わたしってこうなんだ」と受け入れられるようになった。
価値観+気質。
このふたつが腑に落ちたことで、「みんな違っていい。だから、わたしもこれでいい」と、やっと思えるようになりました。
今も揺れながら、“違い”と付き合っている
もちろん今でも、「なんであの人は…」ってモヤっとすることはあります。
「それってちょっと違うんじゃない?」って思う瞬間もあるし、
他人と比べて落ち込むことだってあります。
でも、そんなときは「わたしの中の“価値観”が反応してるんだな」って気づいて、
少しずつ気持ちを整理できるようになってきました。
「みんな違ってみんないい」って、理想を完璧に体現することじゃなくて、
揺れながらも、そこに向かおうとすることが大事なんだと思います。
おわりに
「わたしは、完璧に“みんな違ってみんないい”と思えてるわけじゃない。
でも、そう思えるようになりたいから、向き合っている」
そうやって一歩ずつ変化していくプロセスは、
きっと他の誰かにとっての安心や、勇気になるんじゃないかと思います。
違っていることを許すことは、自分をゆるすことにもつながっている。
そんな感覚を、これからも大切にしていきたいです🌿
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