2-1|“なんとなく好き”の奥にある気持ちって?|価値観を言葉にする練習|価値観の抽象化について

価値観を活用する

「カフェで過ごすのが好き」「ひとり時間が大切」「空気を読んで疲れちゃう」――
価値観マップを作っていると、こうした“具体的な言葉”がたくさん出てきますよね。

でも、それってつまりどういうこと?
もっと根っこの想いを見つけるために、今回は「価値観の抽象化」についてお話します。

これは、リベ大YouTube式価値観マップの「最後のステップ(価値観の言語化)」にあたる部分。
ただ、私自身はリベ式のやり方ではうまくいかなくて…
この「抽象化」のアプローチのほうが、自分トリセツにも応用しやすくておすすめだなと感じています◎


このページでわかること

  • 「価値観の抽象化」ってどういうこと?
  • 抽象化するメリットとやり方ステップ
  • 実際の例からイメージする、自分らしい言葉の見つけ方

はじめに

価値観マップを作っていると、「これが好き」「こうありたい」っていう“具体的な言葉”がたくさん出てきますよね。
たとえば、「カフェで過ごすのが好き」「他人に気を使っちゃう」「ひとり時間が大事」など。

でも、そういう言葉を見ていて思ったんです。
それって、もっと根っこの価値観で言うと、どういうことなんだろう?」って。

今回は、そんな“価値観の抽象化”についてお話してみます。


抽象化ってどういうこと?

“抽象化”と聞くと難しそうに聞こえるかもしれませんが、シンプルに言うとこうです。

いくつかの具体的なものに共通する意味や本質を、上のレベルの言葉でくくること。

たとえば、私の場合――

  • 朝のカフェでゆっくりする
  • 静かな図書館で過ごす
  • 人気の少ない道を散歩する

これら全部、「なんで好きなんだろう?」って考えてみたら、
**“落ち着いた空間”とか“安心感”**を求めてることに気づきました。

さらにそれをひとことで表すなら、私にとっては 「平穏」 だったんです。


抽象化のメリットって?

抽象化すると、具体的な場面だけじゃなく、他の方法でもその価値観を満たせるようになるんです。

たとえば「カフェに行けない」って日でも、
“平穏”を感じるために「朝にゆっくりお茶を淹れる」だけでも満足感があったり。

言い換えると、「自分の価値観の本質」に気づくことで、選択肢が広がるんですよね。

また、抽象化された価値観は、自分トリセツの軸にもなりやすいです。
日々の判断基準に使いやすくなる、というメリットも◎


抽象化のやり方ステップ

※ここからは、私自身がいろいろ試してみて「やりやすい」と感じた方法を紹介します。
特にHSPさんのように感受性が豊かで、感情や感覚に敏感な人には合っているかもしれません。
「こんなやり方もあるんだな〜」くらいの気持ちで、よければ参考にしてみてくださいね。

抽象化にはこんなステップがあります:

ステップ1.まずは具体的な「好き」「大事」を出してみよう

カテゴリ1:価値観マップ作成や棚卸しでの内容となります
まだ見ていない方は、【カテゴリ1:根っこをみつける】の記事を読んでみてくださいね。

参考記事:▷ 1-3|価値観マップってどうやって作るの?まずは「リベ式」から試してみたよ。
     ▷ 1-4|自分を知るって難しい?HSPさん向け・やさしい棚卸しのすすめ

ステップ2.「なんでそれが好きなんだろう?」と理由を探そう

カテゴリ1:価値観マップ深堀りの内容となります
まだ見ていない方は、【カテゴリ1:根っこをみつける】の記事を読んでみてくださいね。

参考記事:▷ 1-5|深掘りがうまくできないときのヒント集|想いをやさしく拾うコツ
     ▷ 1-6|価値観には“容量”がある?満たす目安がわかると生きやすくなるよ

ステップ3.共通点や流れを見つけて上位の言葉でまとめてみよう

ステップ3では、これまでに出てきたキーワードを見ながら、
「どんな在り方が自分にとって大切なのか?」を見つけていきます。

いくつかの言葉に共通するテーマを探して、
すこし上の視点から“まとめる”ようなイメージです

たとえば「余裕がほしい」「ゆったりした時間が好き」「人に急かされると苦しくなる」…
そんな言葉たちから「平穏」や「自分のペース」といった価値観が見えてくるかもしれません。

また価値観と似たもので、ときどき「こう考えたら楽だった」「この言葉を思い出すと落ち着く」などの“行動のヒント”も出てくるかもしれません。
それは“自分トリセツ”の材料として、あとで活かせばOKです◎

ステップ4.しっくりくるまで、ゆっくり微調整しよう

ステップ3までで見えてきた価値観は、「これかも?」と思えるものであれば、まずは仮置きでOKです。

最初から完璧な言葉に出会えることは、実は少ないもの。
実際に日々の暮らしの中で使ってみたり、何度か見返したりするうちに、「やっぱりちょっと違うかも」「もう少しこういうニュアンスかな?」と感じる瞬間が出てきます。

そんなときは遠慮なく、言葉を変えたり、順番を入れ替えたりしてみてください。

価値観は「見つけたら終わり」ではなく、「今の自分にフィットするか」を確かめながら、じわじわ育てていくものです。

迷いながらでも大丈夫。違和感も、大切なヒント

少しずつ“しっくり”を増やしていく過程そのものが、自分との対話になります。

あなたにとっての「ちょうどよさ」が見えてくるまで、焦らず、優しく、調整していきましょう。


実際のわたしの例

ちょっと恥ずかしいけど、私の例も紹介してみますね。

▼ 例1:静かに過ごすのが好き

  • ひとり時間が好き
  • 他人にペースを乱されたくない
    →抽象化すると「平穏」「自分のリズムを大事にしたい」

▼ 例2:人に気を使うことが多い

  • 言葉を選びすぎる
  • 傷つけないように配慮する
    →抽象化すると「やさしさ」「調和」「安心の場をつくりたい」

こうして抽象化しておくと、「自分は平穏を求めてるからこそ、こういう行動をしてるんだな」と理解できるようになって、自分を大切にする視点も育ちました🌱


◆ 気をつけたいこと

抽象化って、“正解があるもの”じゃないので、人によってしっくりくる言葉が違ってOKです。
無理に「きれいな言葉」にまとめようとしなくても大丈夫。

Rona
Rona

じぶんにとって、しっくりくる言葉をさがしてみよう

価値観マップ作成時に、最初から抽象的な言葉が浮かんだ人は、「それって自分にとってどういう場面?」と具体化してから、また抽象化に戻る「往復」もおすすめです。


◆ おわりに

価値観の抽象化は、「わたしって本当はなにを大事にしたい人なんだろう?」という
自分の本質に近づくためのステップです。

この抽象化ができると、
次のステップである「自分トリセツづくり」にもスムーズに進みやすくなりますよ🌸

抽象化によってみえてきた価値観を、どの程度満たせばここちよいのかという具体的なレベルでとらえるための視点についての記事はこちら。
参考記事:▷ 1-6|価値観には“容量”がある?満たす目安がわかると生きやすくなるよ


次回予告|抽象化につまずいたときのヒント集

「抽象化っていっても、なんかしっくりこない…」
「これってほんとに“平穏”で合ってるのかな?」
そんなモヤモヤ、私もたくさん経験しました。

次回は、抽象化につまずきがちなポイントと、
「どうやって納得感のある言葉にたどりつくか?」のヒントをまとめてお届けします◎
“答えが出ない”ときの向き合い方が、やさしくなれますように🍀

▶ 次はこちらの記事へ:  👉 抽象化のつまずきポイントと対処法

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