シリーズ#1-3|知らないうちに実践してた、HSPの心を守る小さな工夫

ふわり日々のこと

前の記事はこちら:▷ シリーズ#1-2|HSPという言葉に出会って救われた話

「HSP」という言葉に出会い、自分の特性を知った私は、少しずつ「自分らしさ」に目を向けるようになっていきました。
でも、振り返ってみると──
その前から、無意識のうちに“自分を守る工夫”をしていたなぁと思うのです。

今日は、そんな「知らないうちに実践してた、自分トリセツ」の話をお届けします。


心と体が限界だったあの頃

最初に“無意識のトリセツ”を使い始めたのは、新卒で入った会社を辞めたあとのことでした。
メンタルを崩して、不眠や軽いうつのような状態に。半年ほど実家に引きこもって、そこから人生を立て直し始めた時期でした。

「よくあんなところで何年も頑張ってたな…」と今では思うくらい、HSPにはしんどい環境だったんですよね。でも、あの経験があったからこそ「もう無理はしない」「なるべくやりたいことをやろう」と思えるようになったんだと思います。


無意識のうちに、見つけていたルールたち

当時は「トリセツ」という言葉も、「HSP」も知らなかったけれど、感覚的に身についていた“自分なりのルール”がいくつかありました。

  • 焦ると余計に遅くなるから、慌てるときほどゆっくり動く。
  • 1日に予定はひとつがちょうどいい(この頃はまだ「贅沢かな?」と迷いながら)。
  • やらない後悔より、やる後悔!(…でも動けないときも多かった)

今振り返れば、どれも「自分の感覚に従って、自分を守ろう」としていたサインだったんですよね。


感情と向き合う、小さな習慣

感情が大きく揺れたときは、ノートに思いを書き出していました。
これも無意識だったけれど、「外に出す」ことで冷静さを取り戻していたんだと思います。

高校生の頃には、爆音で好きな音楽を聞いて気分を切り替えていたことも。
自分を落ち着かせる方法を、自然と探していたのかもしれません。


自衛本能で、働き方も変えていた

人と関わるのがしんどい。そう感じていた私は、無意識に“人との接点が少ない働き方”を選ぶようになっていました。今では完全在宅で、関わりはネット上だけ。それが自分にとって一番安心できる働き方なんだと、ようやく気づけました。


今と昔、思考の変化

昔の私は、何かあったとき「まず自分を責める」ことから始めていました。
でも今は、「自分を受け入れたうえで、どうするか」を考えられるように。

とはいえ、HSPだと認識してすぐに自己否定がなくなったわけではありませんでした。
むしろ、そのあとで「許す」という行動を意識的に始めました。

何かが起こったとき、理由はわからないけど心がそわそわしているとき、「許します」と心の中で唱える。
主語は考えず、ただ唱えるだけ。それだけで、スッと楽になっていくのを感じました。

たぶん私は、「なんでも自分のせいにしてしまうクセ」があったから、何か起こるたびに「また自分のせいかも…」って苦しくなってたんですよね。そんなときに「許します」と唱えることで、自分を落ち着かせていたんだと思います。


“トリセツ”と気づく前から、持っていたもの

自分の特性や習慣を見つめることって、「もっと楽に生きるため」の第一歩だったのかもしれません。

完璧な正解じゃなくてもいい。
はっきり言語化できなくてもいい。
気づかないうちに、ちゃんと自分は「自分を守る方法」を探していた。

だからきっとあなたの中にも、すでに“自分トリセツの種”はあるはず。

「もっと楽に生きていいんだよ」
そう自分に言ってあげられるようになったら、自分の人生が、ちょっとずつ、自分のものになっていく気がします。

▶ 次はこちらの記事へ:  👉 シリーズ#1-4|休むことが大事と気づくまでの葛藤

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