「生産性とは罠なのだ。」

生産性にしばられすぎて、しんどかったことある…?
この一文に、HSP気質の私はじんわり救われる気持ちになりました。
時間管理が苦手だったり、生産性を求めすぎて疲れてしまったり…。
そんな人にこそ読んでほしい一冊が、『限りある時間の使い方』です。
『限りある時間の使い方』ってどんな本?
『限りある時間の使い方(原題:Four Thousand Weeks)』は、イギリスの作家オリバー・バークマンによるベストセラーの自己啓発書です。
タイトルの「4000週間」は、人の平均寿命を“週”で表したときの数字。
「限られた人生の時間を、どう使って生きるか?」をテーマに、
哲学や心理学を交えながらやさしく問いかけてくれます。
本書で語られるのは、こんなメッセージ:
- 生産性を追いかけすぎると、本当に大事なことを見失う
- すべてをこなすことは不可能。限界を前提にしよう
- 本当にやりたいことに、限られた時間を使おう
HSPの私が共感したポイント3つ
① 生産性に振り回されて疲れていた自分が、ふっとゆるんだ
「もっと効率的にやらなきゃ」「早く終わらせなきゃ」
そんなふうに焦っていた私は、
“生産性の罠”にはまっていたのかもしれません。
この本はそんな私に、「もう、そんなに急がなくていいよ」って言ってくれた気がしました。
がんばりすぎて疲れているHSPさんにとって、この視点はとてもやさしいと思います。
② 限界を受け入れる=自分の「適量」を知るということ

“なんでもできる”より、“これがちょうどいい”が好きかも
本書では、「人間には限界がある」という前提が大切にされています。
全部はできない。だからこそ、何に時間を使うかを選ぶことが大事。
これは私の価値観である「ミニマム」にも通じていて、
「タスク」も「人付き合い」も「休息」も、
自分にとっての“ちょうどよさ”を知ることが大切なんだなと思いました。
③ 時間管理が苦手なのは、自分に合わないからかもしれない
HSPの私は、時間管理が昔からとても苦手でした。

わたし、タイムマネジメントにずっと自信なかったの…🥲
でもこの本を読んで、「管理する」より「選ぶ」という考え方があると知って、
とても気がラクになったんです。
タイムマネジメントは、「今のタスクが多すぎる」ことに気づかず、それをどうこなすか探しているだけかも。
…という指摘に、ドキッとした方もいるのでは?
自己啓発本を読むときに湧く感情は、自分を知るヒント
この本を読んでいるとき、
「たしかに!」「いや、それは…」「へぇ、そうなんだ」という
いろんな反応が自分の中から出てきました。
この3つの反応を分けてみると:
- ✅ 共感:もともと自分が持っていた価値観に反応してる
- ❌ 反発:自分の信念や経験とぶつかっている
- 🔍 中立:自分にはまだない視点。とりあえず受け止めておく

なんでモヤッとしたんだろ?って立ち止まるの、大事だよね〜
HSPは感情のセンサーが敏感だからこそ、
この「反応」をちゃんとキャッチできるんですよね。
だから本を読むことが、自己理解のきっかけになるのだと感じました。
感情センサーをうまく使うには、余白が必要
HSPさんは感情センサーが高性能だけど、
刺激が多すぎるとセンサーがブレたり疲れてしまいます。
だからこそ、感情の声を聞くには「静かな時間」が大事。
その時間を確保するためにも、「やらなきゃ」を減らすという視点はとても大切です。
『限りある時間の使い方』は、こんな人におすすめ
- 生産性を求めすぎて疲れてしまったHSPさん
- 時間管理が苦手で、いつも時間に追われている人
- 自己啓発本は読みたいけど、ガンガン系はちょっと苦手な人
- 「もっと、ゆるく、わたしらしく生きたい」と思っている人

“もっとがんばらなきゃ”が苦しい人に、そっと届きますように🍀
忙しい毎日に少し立ち止まって、
「なにに時間を使いたいか?」を考えるきっかけに、ぜひ読んでみてください。
書籍情報
📖 『限りある時間の使い方』
著者:オリバー・バークマン
訳者:高橋璃子
出版社:かんき出版
発売:2022年
原題:Four Thousand Weeks: Time Management for Mortals
ページ数:304ページ
おわりに:自分らしく時間を使うという選択
時間は、誰にとっても平等に「限りあるもの」。
だからこそ、HSPの私たちは、自分にとってちょうどいい生き方を大切にしたい。
“生産性より、納得感。”
“効率より、自分らしさ。”
そんなふうに生きたい人にとって、
この本はとてもやさしく、深く、考えさせてくれる一冊になると思います。
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