いったんは「これ大事!」と感じていた価値観。
でも、時間が経つにつれて「なんだかしっくりこなくなってきたかも…」と感じること、ありませんか?
価値観って、変わるものです。
それは、ブレたのではなく、成長した証。
この章では、「そろそろ手放してもいいかも」と感じたときに、どんな視点で判断すればいいかをお伝えします。
このページでわかること
- 「価値観を手放す」ってどういうこと?
- 手放すかどうかを判断する3つの視点
- 変化にやさしく寄り添う考え方
はじめに|価値観は変わるもの。どれを選ぶか柔軟に決めればいい
一度は「大事だ!」と感じた価値観なのに、ふと「なんだか今はしっくりこないかも…?」と思うこと、ありませんか?
価値観って、環境や心の変化に合わせて変わるもの。
でも、「変わる=ブレる」と思ってしまって、手放すことに罪悪感を抱く人も少なくないかもしれません。
このページでは、「もう手放してもいいかも…?」と感じたときに、自分の感覚を信じて決めていくためのやさしいヒントをお届けします。
「まだ持っておく?もう手放す?」の判断基準
「なんだか違うかも…」と思い始めた、自分の大事だった価値観。
手放すかどうかの判断のヒントとして、以下の3つをご紹介します。
しんどさの原因になっていない?
価値観が「こうあるべき」に変わってしまって、自分を縛って苦しくなっているとき。
それはもう、その価値観が“今のあなた”にはフィットしていないサインかもしれません。
たとえば…
- 「人に迷惑をかけないようにしなきゃ」と頑張りすぎて疲弊している
- 「ちゃんとしないと」と完璧を求めてしまって自分を責めている
…そんなときは、「本当に今の私にとって大事なのは何?」と立ち止まって問い直してみるのがおすすめです。
すでに十分に満たされている?
価値観は、足りないときに強く意識されやすいもの。
でも、日々意識して満たされてきたことで、いつの間にか「当たり前」になり、意識しなくても自然に大切にできる状態になっていることもあります。
そんなときは、その価値観を「主役の座」から一歩引かせてあげてもOK。
また満たされなくなったら、いつでも戻ってきていいからね。
今の自分にフィットしてる?
価値観って、そのときの状況や心の状態によっても変化します。
たとえば、以前は「効率性」が最優先だったけど、今は「丁寧さ」のほうがしっくりくる…ということも。
変わることは悪いことではなく、むしろ自然なこと。
「今の私にとって、それってほんとうに大事?」と問いかけてみてください。
手放す=捨てる、ではなく「脇に置く」
「手放す」と聞くと、「一度決めたのに、やっぱ違ったってダメなこと?」と感じてしまう人もいるかもしれません。
でも、手放すって「卒業」だったり、「今はおやすみ」だったり、そんなイメージでOK。
一度脇に置いてみて、もし必要になったらまた拾い上げればいい。
それくらい、軽やかに向き合って大丈夫なんです。
「変わる」ことに罪悪感を持たないで
HSPさんの中には、ひとつの価値観を大事にしすぎて、「変わってしまう自分」に戸惑いを感じる人もいるかもしれません。
でも、それって悪いことじゃない。
むしろ、「今の自分に正直でいよう」とする姿勢そのものが、すごく大切なんです。
「いったんこれでいい」と決めたとしても、心の状態や環境によって、見える景色はどんどん変わっていく。
その変化にやさしく気づいて、しなやかに軌道修正していけるのは、HSPさんの繊細さがあるからこそ。
だから、変わっていいし、迷っていいし、また選び直してもいいんです。
おわりに:手放すことで、スペースが生まれる
何かを手放すと、そのぶん心に余白ができます。
そのスペースに、新しい価値観や大切にしたい思いが入ってくるかもしれません。
自分らしくいるための価値観は、ひとつじゃないし、ずっと同じでなくて大丈夫。
いまの自分にフィットするものを選んで、また一歩、自分らしい毎日へ進んでいきましょう。
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