「価値観の抽象化」までできたら、いよいよそれを“自分トリセツ”に育てていく段階。
「自分トリセツ」は、価値観マップで見つけた“わたしらしさ”を、日々の暮らしで活かしていくための道しるべ。
でも、最初から完璧に作る必要はありません。
大切なのは、「ひとまず、仮でもいいから作ってみること」。
そして、暮らしながら、感情と向き合いながら、少しずつ育てていけばいいんです。
HSPさんにとって無理のないやり方を、ていねいにお伝えしていきますね。
✅ このページでわかること
- 自分トリセツとは何か?どんな役割があるのか
- 抽象化した価値観を、どう暮らしに落とし込むか
- 自分トリセツの書き方と育て方のステップ
- 実生活でどう活かしていくかのヒント
🌱 はじめに
「価値観が見えたけど、どう活かせばいいかわからない」
そんな声をよく聞きます。
関連記事:▷ 2−3|抽象化した価値観の使いどころ〜「わたしの軸」を、日常でどう活かす?〜
そこで登場するのが、「自分トリセツ」。
これは、あなた自身を大切に扱うための“暮らしのガイド”のようなもの。
HSPのわたし自身、「トリセツ」をつくってから
暮らしの中での迷いや無理が減って、
自分を取り戻すスピードがぐっと早くなりました。
この記事では、そんな「自分トリセツ」のつくり方と、
日々の中でどう育てていくかを、ていねいにお伝えします◎
🧸HSPさんこそ持っておいてほしい、自分トリセツ
感情や情報に敏感なHSPさんにとって、自分を見失わない“道しるべ”になるのが自分トリセツです。
ブレそうになったとき、迷ったとき、やさしく軌道修正できるような。
自分を信じられるようになるような。
そんな自分を守ってくれる自分トリセツを一緒に作ってみましょう◎
🧩Step1|価値観をベースに「扱い方」を考える
まずは、抽象化した価値観をベースに、「どうやったら満たせるかな?」を考えていきます。
例えば「平穏」が大事なら…
- 一人の時間を毎日15分でもとる
- 忙しくなりすぎないように、予定は1日1件までにする
- スマホを寝る1時間前には手放す
みたいに、自分が落ち着ける過ごし方や工夫を具体化して書いていきます。
これはあくまで「仮」で大丈夫。
あとでどんどん変えていけるし、むしろ変わっていく前提でOKです◎
✍️Step2|ひとまず書いてみる!完璧じゃなくていい
最初からうまくまとめようとしなくて大丈夫。
ひとまず「自分にやさしくできる言葉」「忘れたくない気づき」を書きとめておく、そんな感覚でOK。
「こういうとき、私は焦りやすいから気をつけよう」
「『やらなきゃ』って思ったら、まず気持ちを見よう」
…こんなふうに、自分への声かけやパターンへの気づきを入れていくと、トリセツっぽくなってきます。
🔁Step3|見返して、育てていく
わたしは、トリセツを毎朝起きてすぐ読むのを習慣にしています。
価値観や自分への理解を、毎日“染み込ませる”イメージ。
これが本当におすすめで、「自分の軸」がぶれにくくなったのを感じています。
そして、
- 表現がしっくりこないところ
- もっと短い言葉で伝わりそうなところ
は、気づいたタイミングでちょこちょこ修正。
更新というより、「日々の微調整」って感じかも。
関連記事:▷ 2-5|正反対な気持ちも、どっちもわたし|価値観の対立と向き合うヒント
▷ 2-6|変わっても大丈夫。価値観を手放すときのやさしいヒント
💭Step4|ざわざわした出来事から「追加」していく
日々を過ごすなかで、「なんかモヤっとした」「ざわざわした」出来事に出会うこともありますよね。
そんなときは、チャンス!
その感情にちゃんと向き合って、自分の内側の気持ちと対話すると、
「私はこういうことが気になるんだな」
「こういう価値観を大事にしてたんだ」
って、新たな気づきが出てきたりします。
私はそこから、「次同じことがあったらどうする?」まで考えて、対策を追加しています。
実はこうして追加した部分は、最初に書いた価値観よりも“具体例”のほうが多くなっていたりします。
参考記事:▷
まとめ|自分らしさは「実験」と「更新」の中にある
「自分トリセツ」は、価値観という“わたしらしさの芯”を
暮らしの中で実感していくための、大切なツール。
でも、最初からうまくいかなくて当たり前。
暮らしの中で「あ、これは違うな」と思ったら、
それこそがトリセツを育てるチャンスです。
仮でつくって、試して、見直して。
そのプロセス自体が、「わたしに戻る旅」なのだと思います。
あなたの毎日が、ちょっとやさしくなりますように。
次回予告|価値観や自分トリセツが対立したときの考え方
価値観やトリセツが見えてきたはずなのに、
「どっちも大事なのに、選べない…」
「Aも大切だけど、Bも手放したくない…」
そんなふうに、一見正反対の価値観がぶつかる瞬間ってありますよね。
次回は、「価値観が対立したとき、どう考えるか?」について。
モヤモヤを解きほぐして、自分らしい選択ができるようになるヒントをお届けします◎
▶ 次はこちらの記事へ: 👉 2-5|正反対な気持ちも、どっちもわたし|価値観の対立と向き合うヒント
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