1-6|価値観には“容量”がある?満たす目安がわかると生きやすくなるよ

価値観をみつける

価値観を深めていくとき、「優先順位をつけましょう」と言われることがよくあります。
でも、どれも大事で選べない…! そんなモヤモヤ、感じたことはありませんか?

今回はそんなときに役立つ、「価値観の容量」という新しい視点をご紹介します。
“どのくらい満たされたいか?”に目を向けることで、自分にとってのちょうどいい「満足ライン」が見えてきます。


このページでわかること

  • 「価値観に容量がある」ってどういうこと?
  • 優先順位だけではモヤモヤする理由
  • 自分にとっての“ちょうどよさ”を見つけるヒント
  • 数値化できなくてもOK!容量のやさしい捉え方

はじめに

前回の記事では、「“なぜ?”の深掘りに詰まったときに役立つヒント」をご紹介しました。
今回はその続きとして、価値観に“容量”という視点を加えると、もっと生きやすくなるかも?というお話をしていきます。

大事な価値観に優先順位をつけても、なんだかモヤっとする…。
そんなときは、「どのくらい満たされたいか?」という容量の視点に加えて、
どれから満たすか?”という順番をやさしく整理してみるのもひとつの方法です。

今回の記事では、「自分にとってのちょうどいい満足ライン」を見つけるヒントをお届けします🍀


「価値観に優先順位をつけるだけじゃ、なんだかモヤっと…」

「自分にとって大事な価値観に、優先順位をつけてみよう」 って、よく言われますよね。

たしかに、どれも大事すぎてわからない…!
ってときには、優先順位をつけることで整理しやすくなることもあります。

でも、実際にやってみると、

「たしかにこれは一番大事だけど…それだけじゃないんだよな〜」

みたいに、どこかモヤモヤが残ったことってありませんか?

そのモヤモヤ、もしかしたら「どれくらい満たされたいか」という“容量”の視点が抜けていたからかもしれません。


自分にとっての“ちょうどいい幸せの器”って?

たとえば、「自由」が自分にとって大事な価値観だとします。

でも、

  • どこまで自由なら安心できるのか?
  • どこまで制限されると苦しくなるのか?

その“ちょうどいいライン”って、人によって全然ちがうんですよね。

この「どのくらい満たされると“満たされた”と感じるか?」を考えるのが、今回のテーマです。

それを私は“容量”と呼んでいます。


「容量」は3段階で考えるとイメージしやすい

私がよく使っているのは、こんな3段階です:

1. 最低限(ミニマム)

これだけあればとりあえず生活・心が安定するライン。

2. 満足度が高まる最大限(ベスト)

ここまで満たされると「うん、今けっこう満たされてるな〜」って思えるライン。

3. それ以上(ボーナス)

あったらうれしいけど、なくても生きていける贅沢ゾーン。

こんなふうに分けてみると、「あ、私はこのくらい満たされてるとちょうどいいんだな」とか、「今はこのラインを目指したいな」っていう目安が見えてくるんです。


価値観ごとに“満足ライン”を考えてみると?

たとえば…

お金の価値観の場合

  • 最低限:月10万円で質素だけど生活できる
  • 最大限:年200万円くらい自由に使えると、心が豊かになる気がする
  • それ以上:もっとあれば旅行や大きな買い物もできてうれしい!

人間関係の価値観の場合

  • 最低限:1人でも価値観の合う人がいると安心
  • 最大限:週に1回、心から語れる仲間と話せると満たされる
  • それ以上:毎日いろんな人と楽しくつながれると最高!

決められない価値観もあってOK

ちなみに…

「容量を決めづらい価値観」もあるんです。

たとえば「自分のペースを大切にしたい」っていう価値観。

これは数値化したり、具体的に「どのくらい」と決めるのがむずかしかったりします。

でも、それで大丈夫なんです。

容量を決めやすい価値観と、そうでない価値観がある。

そして、決められるからといって本質的、決められないからといって未熟、ってわけでもありません。

それぞれの性質があるだけ。

だから、

決められそうなものだけ“容量”を考えてみる

でOKなんです。


まとめ:自分の「満足ライン」を見つけてみよう

  • 価値観には「優先順位」だけでなく「どれくらい満たされたいか=容量」も大事
  • 3段階(最低限/最大限/それ以上)で考えてみると、自分にとっての“ちょうどよさ”が見えてくる
  • 容量は「試しに決めて動いてみる」ことで、あとから修正もできる
  • 決められない価値観があってもOK!そのままでいい

おわりに:容量を考えることは、自分の“深掘り”のひとつ

価値観に「容量(どのくらい満たされたいか)」という視点を加えると、
“優先順位がつけられない”というモヤモヤが少しやわらぐかもしれません。

そして、ゴール設定をするときは「ベスト(満足ライン)」を基準にするのがおすすめ
「もっとこうしたい」などのボーナスに目を向けすぎると、終わりが見えなくなってしまいます。

また、それぞれの価値観について「どれから満たしていくか?」を考えるときは、
“どの価値観が一番大事か”というより、今の自分にとって必要な優先順位を意識してみてください。

たとえば、「価値観Aのミニマムは今すぐ必要だけど、ベストまで満たすのは後でいい」といったように、
ミニマムとベストを分けて捉えることで、エネルギー配分がしやすくなりますよ。

「どれも大事」を前提にしつつ、「いまできること」に焦点を当てて、
自分らしいペースで満たしていけたらいいですね🍀


次回予告|ここから「自分トリセツ」編へ

ここまで、価値観マップを通して「自分の軸」や「大事にしたいもの」を見つめてきました。
次回からは、いよいよその価値観を日々の暮らしにどう活かしていくか――
「自分トリセツ」のつくり方に入っていきます。

わたし自身、価値観を持っているだけではラクになれませんでした。
でも、それを実生活に活かす「トリセツ」に変えることで、
少しずつ、心がふわっと軽くなっていったんです。

どうやって?何から始める?
次回から、やさしく一歩ずつ紐解いていきますね🍀

▶ 次はこちらの記事へ:  👉 “なんとなく好き”の奥にある気持ちって?|価値観を言葉にする練習


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